対談〜こうしてビジネスが生まれた〜

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「想い」を持ち、異業種から飛び込んだ敏腕経営者×「バランス」の良いコンサルタント。二人三脚で紡いだ、障がい者グループホームの展開ストーリー。

「想い」を持ち、異業種から飛び込んだ敏腕経営者×「バランス」の良いコンサルタント。二人三脚で紡いだ、障がい者グループホームの展開ストーリー。

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メンバー Member

株式会社CONNECTION LINK
代表取締役 内田 敦

2021年7月に障がい者グループホーム『Aun Home』を開所後、8月さらに2拠点をオープンし、現在5拠点を展開。更に複合的な福祉サービスへ進出予定。運営元となる株式会社 CONNECTION LINKは、転職支援(人材紹介)サービス、求人広告の代理店事業などを手掛けている。

moola合同会社
代表社員 中山 裕介

6年前頃から障がい者グループホームなどを運営。その後、「自社だけでは、受け皿が足りない」という想いから、志を持った民間法人の参入などを促進するため、コンサルティング事業を開始する。並走型での新規事業のサポートとともに、既存法人の業務改善にも強みを持つ。

──障がい者グループホーム『Aun Home』を、開設しようと思われたきっかけを教えてください。

内田社長 障がいを持つ子どもの親であることが、立ち上げのきっかけですね。福祉施設を自分自身で開くことで、専門的な知識をおありの方や法人などと関わりを持つことができますし、子育てにも役立つことがあると考え、以前から構想をしていました。ただ、当時は、既存事業の利益を拡大するフェーズだったので、余力ができてから福祉事業へ参入しようと考えていました。というのも、「福祉事業で稼ぐ」というのは私の中で、「絶対NG」だと思っていたからです。もちろん、継続させるために事業として成立させるのは当然のことですが、お金儲けのために福祉事業をするのは違います。この「福祉事業をいつか展開したい」という気持ちは、昔から社内でも言っていましたし、パズルの北野代表にも伝えていました。

文中写真1

──最初に顔合わせされたときの、お互いの印象について教えてください。

内田社長 2021年になり、ちょうど既存事業が落ち着いてきた頃、北野代表からタイミングよく、「福祉のコンサルティングをしている方がいる」というお話しがあり、「ぜひ紹介して欲しい」とお願いして、橋渡しをしてもらったのが中山代表との出会いですね。最初の印象は、カジュアルな服装だなということと(笑)、とても接しやすい方だなというイメージでした。

中山代表 凄くオシャレで、ダンディな方だなと感じました(笑)。顔合わせの段階で、初期投資の金額や、運営にかかる経費のことなどをお話ししたと思います。

──4月に顔合わせ後、7月に開所というスピード感のある進み方ですね。当初、苦労されたことなどはありますか?

内田社長 開所前に大変だったのは、物件探しです。障がい者グループホームには定められた設置基準があります。それをクリアした後、家主からの了承が必要になるので、2つの壁があります。中山代表には、「そもそも、福祉とは何か?」「福祉業界全体の中での、障がい者グループホームの立ち位置」などを教わりながら、物件を一緒に探すお手伝いをしていただきました。

福祉業界に関わる中で感じたのは、進んでる時間が遅いということ。私は方針として、常にスピード重視で動いているので、官公庁の動きも、福祉をやっておられる方とのやりとりも、求めているレスポンスとはまったく違い、ストレスを覚えたこともありました。その時間が立ち止まって考える時間になるので、良い機会かなと感じているので、いいんですけどね。

中山代表 官公庁や、色々な専門業者さんが関わってくるので、どうしても動きが遅くなってしまうきらいはありますね。ただ、私もスピード重視型なので、内田社長の気持ちはわかります。開所前のコンサルティング業務としては、まず物件探しをサポートし、見つかってからは必要な設備や、申請書類の記載内容などについて、支援させていただきました。

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──運営されている中で、コンサルティングはどのように役立っているでしょうか?

内田社長 一番学びになっているのは、障がい者の方との関わり方ですね。多様な症状の方がおられるので、すぐに相談に乗ってもらえるのは大変助かります。あと、福祉業界全般がそうなのですが、書類作成が紙ベースだったり、内容がわかりづらかったりと大変なので、ついつい後回しになりがちです。しかし、国からの支援を受けて推進する事業なので、書類作成は極めて重要な業務になります。その辺りをきめ細やかにサポートしてくれるのが、ありがたいところですね。

中山代表 現場については、実際に施設に行くこともあれば、電話で話を伺うケースもあります。それぞれ事情や状況が違うので、一概に「これが答えです」とは言えません。特に、最初の頃は手探り状態で進めていく形になります。あと、利用者様を増やす方法は、ちょっと特殊なところがあります。相談支援事業所にいる相談員さん(相談支援専門員)から、ご紹介をしていただくことが多いため、まずは相談員さんとご縁を紡ぐことが大切です。そのため、相談員さんのもとに内田社長と一緒に訪れ、『Aun Home』の知名度を上げることに注力しました。内田社長は、半年ほどで運営を軌道に乗せることに成功されているのですが、業界としてはかなり速い方です。

内田社長 既存事業も福祉事業も、業界が違うだけで事業の推進の仕方など本質的なところは同じだと考えているので、私としては「民間企業ならやっていることを実行しただけ」という感想です。ただ、相談員さんに『Aun Home』を覚えてもらうために、見開きのパンフレットやデスクに置くノベルティをつくったりするなど、最初にしっかりと資本投資をしました。

──今回のご縁について、率直な感想を教えてください。

内田社長 中山代表は、「とてもバランスが良いコンサルタント」だと思います。ビジネスマインドと、福祉の心の双方をバランス良くお持ちなので、相談しやすいです。今、「福祉ビジネスは儲かるから、始めましょう!」と宣伝しているコンサルタント会社などが散見され、実際に「利益のみを追求したい」という人たちが集まっています。中山代表は「儲けたいだけ」という人たちを相手にしないタイプなので、信用できますね。

中山代表 そのように評価をいただいていることは、嬉しいです。私も障がい者向けのグループホームを運営しているので、現場の苦労もわかるし、経営者の気持ちも理解できます。どちらにも寄り添うことが大事だと考えていますね。

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──冗談を言い合う、良好な関係性のおふたりですが、飲みに行ったりされますか?

内田社長 最近は、コンサルというより、一緒に食事をする仲かなというくらい、ご飯はよく行っていますね。そこで、福祉のことなどを質問したり、答えてもらったりしています。

中山代表 私からよくご飯に誘っています(笑)。何かあったときなどは、すぐに連絡をくれるので、状況が把握でき、サポートしやすいですね。

──今回、関西活性化プロジェクトを通じて出会われたおふたりですが、どのようなところにメリットを感じられるでしょうか?

内田社長 色々な情報が聞けるところですね。常日頃から、最新のビジネスに興味があるので、幅広い業界と関わっているパズルさんから、リアルな話を聞くことができるのはメリットです。あとは、カジュアルな雰囲気であるところ。私自身、あまり交流会などが好きでは無いので、今のような緩やかな繋がりの方がありがたいですね。その上で、こちらのことを深く知ってくださっているので、今回のようにベストな橋渡しをしてもらえる魅力があります。

中山代表 今回の事もそうですし、他にも短期間で3社を紹介していただくなど、具体的なメリットがあります。北野代表を始めパズルさんとの距離が近く、電話もこまめにいただき、細かいところまで理解してくださっているので安心ですね。ビジネスをしているクライアントの状況などを教えてくださるのも、ありがたいと感じています。

──どのような会社に、関西活性化プロジェクトをオススメしたいですか?

内田社長 スタートアップ企業は、すぐに役立つのではないでしょうか。セミナーも多く、経営者の先輩たちとの出会いもあるので、学べる環境があります。あとは、「みんなで関西を元気にしよう」というマインドが好きなので、同じような志を持っている方にお会いしたいですね。

中山代表 どんな企業にもメリットをもたらしてくれると思います。特に経営に課題を抱えている方には、ピッタリです。

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