対談〜こうしてビジネスが生まれた〜

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SUBJECT

関西IT業界を牽引する経営者仲間が切磋琢磨し、ともに成長を目指す

関西IT業界を牽引する経営者仲間が切磋琢磨し、ともに成長を目指す

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メンバー Member

株式会社ビヨンド
代表取締役 原岡 昌寛

AWSやGCP、Azureなどのマルチクラウドを活用し、クラウド/サーバーの設計から構築・移行、運用監視に至るまでを担うほか、Webシステム開発、Webサービスも展開する。大阪・神奈川・徳島・カナダ・中国を拠点に、24時間365日有人対応のローテーション・時差を活用した技術サポートを実現。サーバー/インフラに関する悩み事を一手に引き受け、クライアントの「黒子」に徹する。

株式会社アクトビ
代表取締役 CEO 藤原 良輔

デジタル領域のプロフェッショナルとして、テクノロジー×ビジネス×グローバルナレッジをかけあわせ、クライアントのDX支援はもとより、経営課題の解決を行う目的駆動型の技術者組織。ただ依頼されたものをつくるだけでなく、クライアントのあらゆる経営課題に対してアイデアを一から企画・設計。課題の本質を問い、自分ごととして考え続けることでよりスピーディな課題解決方法をパートナーとつくり続けていく。

――まずは、2社の出会いについて教えてください。

藤原社長 初めて原岡さんにお会いしたのは2021年でした。原岡さんが代表取締役を務める株式会社ビヨンドは、クラウド/サーバーの構築・運用・保守をはじめ、Webシステム開発やWebサービスを展開する企業として、当時から関西のIT業界ではその名を知られる存在でした。それもあって、一度原岡さんと会って話をしてみたいと思い、関西活性化プロジェクトを運営するパズル社の北野さんにお願いして場を設けていただきました。

原岡社長 あのときは初対面ながら話が弾みましたね。当時は藤原さんの会社「株式会社アクトビ」は創業から3期目だとおっしゃっていました。

藤原社長 当社は、クライアントのDX支援やビジネス・社会的課題の解決を行う技術者組織として、2018年に創業しました。初めてお会いしたときは社員も10人にも満たない創成期だったこともあり、事業内容は異なるものの同じIT業界で会社を経営する原岡さんに会社経営について聞かせていただけたことは本当に幸運でした。

原岡社長 現場への介入の仕方や、社員に対する接し方、トラブルが発生した際にそれをどう捉えるかなどを話しましたね。同じ経営者同士、抱える問題は似ていますから。

藤原社長 特に当時は、これから事業を拡大していこうという時期だったのですが、思うように進めていない実感があって。それに比べて原岡さんは事業規模も順調に伸びていたので、そこに至るまでの経緯を聞かせていただけて本当に参考になりました。今もいろいろ真似させていただいているんですよ(笑)。

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――関西活性化プロジェクトが両社をつなぐきっかけになったんですね。原岡社長の話を受けて、どういった点を参考にされたのですか?

藤原社長 例えば、社員との関わり方ですね。当時の私は社員に対してマイクロマネジメントをしていました。一方で、原岡さんはマクロマネジメントというか、良い意味でフワッとされている(笑)。社員の自律性を促すというか、信頼することで組織がうまく回ることを学ばせていただきました。

原岡社長 私自身は藤原さんの明るく陽気なところが好きで、一緒に飲んで本当に楽しかった(笑)。その反面、仕事に入ると、とにかくデザインセンスに優れていて、コンセプト設計も明確。会社も事業領域や目標をきちんと打ち出していて、その点は見習わせてもらっています。

藤原社長 この出会いを機に、ビヨンドさんにインフラ関連の領域を担当していただくなど、ビジネス面でもお付き合いが始まったんですよね。もともとソフトウェア開発やプロダクト開発は当社の専門ですが、専門領域外のインフラ関連の業務も発生していたんです。知見がないことでトラブルに発展することもありましたし、そこに時間が割かれてしまうことで僕らの強みに注力しきれなかった。そこをインフラの構築から運用、保守まで全部ビヨンドさんにやってもらうようになり、安心してお任せできるようになってから、本来の専門領域に集中できるようになりました。

原岡社長 そういっていただけるとうれしいですね。また、当社は2020年にはカナダ拠点も出し、遠隔分業体制をスタートさせていて、それも今はかなりうまく回っている状況です。

藤原社長 この仕事は属人化しやすい側面がありますが、ビヨンドさんは組織がきちんと体制化されているので安定感があるんですよね。

原岡社長 ありがとうございます。僕らの仕事はお客様のコンテンツシステムであったり、アプリのサーバーであったりを24時間365日守っていく、いわばITの裏側の仕事。しかしながら、当社はそこにプライドを持ってやっているので、その点をよく理解していただける会社とパートナーシップを結べていることをうれしく思っています。

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――両社の出会いを機に、関西でIT業界の輪を広げているそうですね。

藤原社長 以前から、関西のIT業界には横のつながりがあまりないと感じていました。そこで、当社やビヨンドさん、関西活性化プロジェクトのパズルさん、そして、株式会社CIさんを中心に「Kansai Web CxO Group」を2023年に発足させました。関西のIT系ベンチャー企業の代表が集まり、各社が抱える課題や問題点などを情報交換し、互いに伸びていこうという主旨の会で、現在は21社が加盟しています。

原岡社長 あとパズルさんにお世話になったのは、徳島県三好市のサテライトオフィスですね。三好市がサテライトオフィスの誘致活動を行っていて、当社は2019年に四国オフィスを開設しました。これもパズルさんが誘致活動のお手伝いをされていて、声をかけていただいたことがきっかけです。地方の離れた場所でもエンジニアが働ける環境づくりを目指して取り組んでおり、こちらも堅調です。2023年にはアクトビさんも開設されたんですよね。

藤原社長 実はサテライトオフィス開設に興味を持ったのも、ビヨンドさんが出されていたことが後押しになったんですよ。ゆくゆくは一緒に何かできるかもしれないとも思って。さらに、一度視察に行ってからは、地方人材の活用、特に地元の高卒・専門卒の人材育成への挑戦も視野に入れ、開設に踏み切りました。IT業界ではDXを担える人材が慢性的に不足していますからね。仮に高校卒業後から3年教育したとして、周りはまだ大学に通っている段階で1人前のコンサルタントに成長できると考えるとワクワクするじゃないですか。

原岡社長 まだまだ一緒にできることがありそうです。アクトビさんとは今後も公私共にお付き合いを深めたいので、また近々飲みに行きましょう!

藤原社長 良い店を探しておきますよ。ぜひ、よろしくお願いします!

――今後も良いご縁が続きそうですね。お二人にとって関西活性化プロジェクトはどのような存在ですか?

原岡社長 関西活性化プロジェクトに参加されている企業様は、アクトビさんをはじめ、新しいことへの挑戦をいとわず、成長意欲が強いところが多いんですね。それが刺激になりますし、お互いに高め合える企業様とつながれることが良さなんじゃないでしょうか。

藤原社長 確かに関西活性化プロジェクトを通してつながった企業様は、各社とも出会った頃より事業規模が成長していますね。

原岡社長 そんな企業様と切磋琢磨し合いながら、成長できる出会いや機会を設けてくれるところが関西活性化プロジェクトだと思っています。

藤原社長 経営者は自分で考えてアウトプットして事業に繋げていくことが多いと思うんですが、やっぱり限界があるんですよね。でも、限界があるからこそ、外にコミュニケーションを取りいったり、情報を吸収しにいったりするわけですが、いろいろとしがらみもあるんですよ。その点、関西活性化プロジェクトに参加している経営者は、フラットに接してくれる方が実に多くて。そういう意味でも関西活性化プロジェクトは事業の種だったり、成長のきっかけだったりを与えてくれる会のように感じますね。

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――関西活性化プロジェクトをどのような企業に紹介したいですか。

藤原社長 関西で会社を経営する方には、全員におすすめしたいです(笑)。僕は東京から関西に来て、何の繋がりもないところから今の会社を始めたんですが、今、周りにいる経営者は、関西活性化プロジェクトで出会った方ばかりですから。会に参加することは営業活動の一環として考えがちですが、それ以上に得られるものは大きいです。多様なバックグラウンドのある経営者仲間の知見を学びながら、会社を成長させたいと思っている方には、ぜひ参加していただきたいですね。

原岡社長 企業の成長ステージが変われば、その都度必要なことが発生しますが、その際に気軽に相談できるのが関西活性化プロジェクトの良さだと感じています。「こんなことができる会社はないですか?」と聞けば、すぐに紹介してもらえます。いつも精力的に動いてくださるので、自身の会社の成長をサポートしてくれる心強い味方です。今後何かを新しく取り組んでいきたい企業様、成長意欲のある企業様には特におすすめします。

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