対談〜こうしてビジネスが生まれた〜

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民泊に挑んだ工務店×テクノロジーで支える民泊運営支援会社。空間づくりと運営ノウハウの連携で広がる新たな民泊ビジネス

民泊に挑んだ工務店×テクノロジーで支える民泊運営支援会社。空間づくりと運営ノウハウの連携で広がる新たな民泊ビジネス

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メンバー Member

株式会社TSUDA CONSTRUCTION COMPANY
代表取締役 津田 直樹

関西を拠点に、累計300以上の施工実績を持つ建築・空間プロデュース事業会社。住宅・店舗・オフィスの新築やリフォーム、メンテナンスを中心に、建築に関する調査・企画から設計・管理、内装・外装の施工、家具什器の製作、さらにはグラフィック・Webデザインや販促制作までをトータルで手がけている。また近年は、1人用移動型のワークルーム「OHACO」や、完全個室型の宿泊施設「toconoma(トコノマ)」を展開するなど、空間づくりを軸に多彩な分野へと事業領域を広げている。 https://tsuda-cco.jp

株式会社SpaciaNet Japan
代表取締役 青木 渉

デジタル技術の活用を通じて、観光業界における多言語対応コミュニケーションサービスを提供。なかでも、民泊・バケーションレンタルの運営に特化した「AirXpress」は、24時間体制で多言語メールや電話に対応でき、運用の自動化・DX化を実現する運営代行サービスである。7,000室以上の運用実績があり、自社開発システムでAIを活用した効率的な無人化・省人化管理を可能にしている。 https://www.spacianet.co.jp

――まずは二社の事業内容について教えてください。

津田社長 当社は関西を拠点に、店舗や住宅、オフィスのデザイン設計から施工までをトータルで手がける工務店です。2021年に株式会社津田工務店から現在の社名へと変更したことを機に、従来の工務店の枠にとらわれない新しい取り組みにも挑戦しています。現在は工務店事業を主軸にしながら、プロ用工具を使ってDIYを楽しめるスペース「トコクラフトファクトリー」の運営や、これまで培ってきた空間づくりのノウハウを活かして、リモートワークなどに適した1人用移動型ワークルーム「OHACO」の開発・販売なども行っています。そして、2025年6月には大阪市東淀川区に完全個室型の宿泊施設「toconoma(トコノマ)」をオープンし、民泊事業にも進出しました。この取り組みがきっかけで、SpaciaNet Japanの青木さんと出会いました。

青木社長 当社は2017年に設立した、民泊や宿泊施設の運営をテクノロジーで支援するスタートアップ企業です。英語・日本語・中国語・韓国語といった多言語対応のオペレーションとITシステムで、宿泊施設の運営効率化を支援しています。代表的なサービスが「AirXpress」です。24時間365日年中無休の体制を基本に、ゲスト対応を行いながら、宿泊予約サイトと連携し、多言語での問い合わせ対応やチェックイン案内などを一体的に管理できるサービスを提供しています。

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――津田様はなぜ民泊を立ち上げようと思われたのでしょうか?

津田社長 以前から民泊の施工を手掛けていたので、良い物件があれば自分でもやってみたいと思っていたんですよ。そんな折に、たまたま知り合ったビルのオーナー様から阪急上新庄駅近くに空き物件が3室あると聞いて。それで「良い機会だし、やってみよう!」と急遽民泊を始めることにしました。とはいえ、内装を手がけるのはプロなので問題ないとしても、民泊の運営ノウハウはまったくありませんでした。そこで運営代行のプロにお任せする必要があると考え、関西活性化プロジェクトのパズルさんにご相談したところ、青木さんをご紹介いただいたんです。

青木社長 2024年の9月でしたね。最初は民泊の情報交換会というか、ちょっとした飲み会のような感じでお会いしましたよね。

津田社長 そうそう。実際にお会いすると、青木さんの誠実なお人柄としっかりした事業体制に安心感があって。その場で「ぜひお願いしたい」ということになりました。民泊の運営サポートにはいろいろなプランがあるそうですが、当社の場合は開業にともなう許認可申請の準備からチェックイン案内の準備まで、運営開始前の段階からサポートしていただきました。

青木社長 津田さんの場合はすでに物件が決まっていたので、その段階からサポートさせていただいたのですが、お客様によっては物件探しからお手伝いすることもあります。部屋のプロデュースや施工の発注、家具・家電の手配、完成後の写真撮影、予約サイトの作成、そして予約が入ってからのオペレーションや清掃手配まで、幅広い業務をサポートできる体制を整えています。

津田社長 実際にやってみると細かい準備や手続きなどが本当に多いんですよ。例えば電子レンジの品番を記載しないといけないとか、使い方のマニュアルを用意しないといけないとか。「こんなことまで必要なんだ」と驚くことばかりで(笑)。そういう部分まで丁寧にサポートしていただけて本当に助かりました。

青木社長 部屋はさすが工務店さんらしく、無駄がなくてデザイン性も高いですよね。どういうイメージで手がけられたんですか?

津田社長 民泊の内装はこれまでも手掛けてきたので、今回は社内のデザイナーに「自由にやって良いよ」と任せた感じですね。ホテルライクな部屋もあればアンティーク風のデザイン、青と白を基調にした個性的な部屋もあります。それぞれデザイナーのこだわりが詰まっていますね。ただ、実際に運用してみるとホテル風の部屋が管理もしやすくてゲストにも好評で。今は「全部それにしておけばよかったかな〜」と思ったりもしています(笑)

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――津田様は、SpaciaNet Japan様以外の民泊運営支援会社も検討されたのでしょうか?

津田社長 他社との比較は特にしませんでした。その点はパズルさんのご紹介ということもあり、信頼していましたので。2025年6月に民泊をオープンしましたが、今は予約対応や問い合わせ対応などすべてSpaciaNet Japanさんにお願いしています。予約管理や宿泊者情報、予約サイトとの連携などもシステムで一元管理できるので、省人化・省力化につながっています。

――実際、運営代行なしで民泊をするのは難しいのでしょうか?

青木社長 もちろんご自身でやろうと思えばできないことはないですが、部屋数が少ない場合や「どうしても自分でやりたい」という方を除けば、代行会社を利用されるケースが多いと思います。

津田社長 ゲスト対応のためだけに担当者を置いたり、常に待機させるのは大変ですからね。

青木社長 そうなんです。24時間365日対応となると、業務時間外でも対応が必要になりますから。もし対応が遅れると、それが大きな問題に発展することもよくあるんです。返金問題になったりレビュー(口コミ)が悪くなったりすることもありますからね。

津田社長 やっぱりそういうリスクを考えると専門会社にお願いするのは安心ですね。問い合わせ内容も「電車の音はうるさいですか?」とか「近くにコンビニはありますか?」とか「おすすめの飲食店は?」とか、本当にいろいろありますから(笑)。これを会社や個人で対応するのは正直かなり大変だと思います。

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――SpaciaNet Japan様に運営代行を任せて、どんな点が助かっていますか?

津田社長 民泊経営なんて今まで経験したことがないから、わからないことだらけですよね。その点、疑問があればすぐ相談できるのが心強いです。運営チームとのLINEグループがあって、質問するとすぐに返信をもらえるんです。他にも「今月は予約が少ないから価格を見直したい」といった提案をすれば、すぐに予約サイトに反映してくれます。スピーディで手間もかからないのがありがたいですね。

青木社長 ありがとうございます。民泊の運営代行会社は全国にたくさんありますが、当社の強みはこうしたシステムを自社開発しているところなんです。それは日本でも限られた企業のみ、特に関西エリアではかなり珍しい体制です。民泊業界はまだ発展途中なので、法律が変わるなどイレギュラーなことも起こります。その点、自社システムなら柔軟に対応できますし、お客様の要望も標準化できるものはどんどんシステムに取り込んでいけます。そして、当社は他の民泊運営代行会社の裏方としての業務も行っていて、150社以上と契約しています。他社様は民泊の立ち上げだけして、オペレーションは当社が担うケースも多く、現在は7,000室以上を対応しています。そういったこともあり、全国のさまざまな運営代行会社様の最新のノウハウが当社に集まってくるので、それをお客様に還元できるのも強みですね。

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――今後の両社の展望についてお聞かせください。

津田社長 今もまさにオーナー様から依頼を受けて、民泊用の部屋の施工を進めています。自社で民泊事業を始めたことで、こうした相談も増えてきました。内装に関してはデザインから施工まで一貫してご提案できますし、実際に立ち上げた経験をもとに開業の手順や運営のノウハウについてもアドバイスできるなど、他の工務店にはない、実体験に基づいたご提案ができる点も当社の強みになったと自負しています。また、これから民泊経営を始めたいというオーナー様には、ぜひSpaciaNet Japanさんをご紹介したいですね。

青木社長 ありがとうございます!運営代行会社はたくさんありますが、どこまで対応してくれるのかはホームページだけではなかなかわかりませんから。結局、この業界はご紹介で広がることが多いんです。こうしてつながりが広がっていくのは本当にうれしいですね。

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――今後も両社のご活躍から目が離せませんね。お二人にとって関西活性化プロジェクトはどのような存在ですか?

津田社長 私はいろいろな経営者の会に参加していますが、関西活性化プロジェクトさんは「この会社とあの会社、この経営者とあの経営者をつなげたら面白いのでは」といった形で、自然に結びつけてくれるのが魅力ですね。しかも、堅苦しい場じゃなく、食事会や飲み会など楽しい集まりが本当に多くて(笑)。当社は紹介やリピートなど直受けの仕事だけをやっているので、こうしたご縁をつないでいただけるのは本当にありがたいです。

青木社長 私はブロードエンタープライズの中西社長に誘っていただき、パズルさんとお会いしたのがきっかけで2024年8月に参加しました。その際、パズルさんからは「今は民泊関連の企業様はほとんどないので、すぐにはご紹介できないかもしれません」と正直に言われたんです(笑)。ところが、その直後に津田さんをご紹介していただき、その後も別の企業様のお仕事につながるなど、良いご縁をいただいています。他の経営者の会だと、定例会に参加した後は自分で声をかけるなり自主的に動いて……というところが多いのですが、関西活性化プロジェクトさんは当社の特性を把握した上で、相性の良い企業様と結びつけてくださるのが良いですね。

津田社長 確かに!関西活性化プロジェクトさんが、まるでうちの営業担当のように積極的に動いてくれるんですよね。気が付けば自然とつながりを広げてくれているというか。

青木社長 本当にそうですね。サポートがとても手厚くて、なかなかこういう場はないと思います。

――関西活性化プロジェクトをどのような企業に紹介したいですか。

津田社長 まずはつながりを広げたいと思われる企業様にはうってつけなんじゃないでしょうか。いろんな企業様が参加されているので、思いがけない出会いも多く、どこかで接点が生まれることも多いと思いますね。当社も関西活性化プロジェクトを通して、徳島県三好市のサテライトオフィスで、廃校となった施設を再活用。工事現場や解体現場で廃棄されていた新品・中古の建材や家具などを売価の半額以下で販売する「解体百貨店 建築建材 ハンガクヤ」を開業するなど、面白い展開が生まれています。短期的な成果を求めるのではなく、「なんか面白いことをしたい」という意欲のある企業様にとってはサプライズ的な出会いや展開が待っていると思います。

青木社長 私もそう感じています。さまざまな企業様、個性豊かでバイタリティのある経営者の方々が参加されているので、お会いして話をするだけでも刺激をもらえる場ですね。しかも、各企業様の個性を見極めた上でしっかりサポートしてくださるので、経営者同士のつながりを広げたい方や、新しくビジネスを立ち上げたスタートアップ企業にもぴったりだと思います。相談にも丁寧に乗ってくださる、頼りになる存在です。

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