――まずは、2社の出会いについて教えてください。
丹羽社長 当社は創業から20年以上にわたり、セキュリティ対策やクラウド運用管理、ネットワーク・サーバ運用管理など、ITインフラの安全と安心を提供する幅広いサービスを展開している会社です。ちょうどコロナ禍前の2018年に関西活性化プロジェクト主催で「IT・Webセキュリティ対策」をテーマにしたセミナーが開催され、その際、当社も講演企業としてお話しさせていただきました。そのセミナーに株式会社ブロードエンタープライズさんがご参加されていたことから、ご縁がつながったという感じです。
中西社長 初めてお会いしたのは、コロナ禍前になりますね。当社はマンション向け高速インターネット『B-CUBIC』の提供や、loTインターフォンシステム『BRO-LOCK』といった賃貸マンション向けのサービスを全国規模で展開しているのですが、株式会社エクストランスさんがそのセミナーでGoogle社が提供するクラウド型グループウェアサービスについてお話しされていたので、もう少し突っ込んだお話をお伺いしたいと思い、コンタクトを取らせていただきました。
――関西活性化プロジェクトのセミナーが両社をつなぐきっかけになったのですね。
中西社長 まさにそうですね。その後も展示会などで偶然お会いする機会があり、そこから本格的にインターネット回線のことなどをいろいろご相談させていただくことに。そして、2019年にエクストランスさんの製品であるネットワーク機器を監視するソフトウェア『X-MON』を導入させていただいたのを機に、徐々に関係が深まっていきました。
成原氏 私は株式会社エスクトランスの営業部リーダーとして、ブロードエンタープライズ様を担当させていただいているのですが、近年では社内ADサーバーをAWS(Amazon Web Services)へ移行する案件を担当させていただきました。
中西社長 あれは本当に大変だったのでエクストランスさんにお力添えいただいたことで本当に助かりました。当社では創業から20年余りの間に何人ものネットワークエンジニアが担当し、各々のやり方で設計・構築してきたことで、サーバー内がかなり無秩序な状態になっていたんです。例えば、本来、社内サーバーと事業用サーバーは分けるべきところが一部つながっていたりと、かなりカオスな状態でした(苦笑)。システム構成図みたいなものもなく、もし地震など何か起こった際に対処できないかもしれないという危惧が以前からあったので、エクストランスさんにご相談させていただいたのです。
――かなり重要な案件だと思われますが、その際は他社様にもご相談されたのですか?
中西社長 やはり社内ADサーバーに関することなので、何社かにご相談しました。そのうち1社は社内サーバーはなんとかできるけれど、事業用サーバーはもし何かあったら怖いので触れませんという回答でした……。当社としては社内サーバーと事業用サーバーの両方に対応してもらえることに加え、できれば実際に訪問いただきリアルな状況を確認してもらえる企業様にお願いしたかった。そうなると、やっぱり大阪の会社が良かったんですね。実際に膝と膝を突き合わせて、どういう状況かをお話しできる企業様を求めていたんです。
丹羽社長 その際はパズルの北野さんに一席設けていただき、中西社長とじっくりお話をさせていただきましたね。
中西社長 実際に丹羽社長とお会いし、毎年慰安として社員の皆さんを海外旅行に連れていかれるというお話を聞くなかで、丹羽社長の社員想いな姿勢に共感するところが多々ありました。エクストランスさんの技術力の高さは存じていたのですが、改めて丹羽社長とお話ししたことで、同じ経営者として会社の方針や考えにもリスペクトする部分が多く、ぜひお任せしたいとなって話が進んだんです。
成原氏 その際は実際にお伺いしてサーバーを見させていただいたところ、いろんな課題があったので、ソフトウェアやシステムなど、1つずつご提案させていただきました。
――両社が二人三脚で課題解決にあたられたのですね。エクストランス様の場合、常にそういったサポートを心がけていらっしゃるんでしょうか。
成原氏 そうですね。例えば基本的にはリモートで対応を行いますが、お客様からのご依頼があれば、当然出向いて進めさせていただいています。お客様の中にはエンジニアがいなかったり、ITに明るくなかったりする企業様ももちろんいらっしゃいますから。その場合は、ネット環境やソフトウェアの導入など、お困りごとをまとめて見させていただいております。当社のビジネススタイルは、面倒見の良さというか親しみやすさというか、大阪の企業らしい社風が根底にありますので。
丹羽社長 ブロードエンタープライズさんは常に新しいことに挑戦されているのが素敵ですよね。人間関係も大事にされていて、そういった方から仕事のご依頼があれば、こちらもその気持ちにぜひともお応えしたいと奮起しますね。また、今年7月からは既存事業のさらなる拡販と新規領域へのチャレンジに向けたAIシステムの導入を本格的に進められると聞いています。今後もさまざまな面でお付き合いが深まることを期待しています。
中西社長 こちらこそよろしくお願いします!
――今後も良いご縁が続きそうですね。お二人にとって関西活性化プロジェクトはどのような存在ですか?
丹羽社長 私は入会して12〜13年になり、企業と企業をマッチングさせて関西を活性化する、元気にさせるというコンセプトに惹かれて参加を決めました。これまでもいろいろな企業様とご縁をつないでいただいたり、セミナーの場を提供していただいたりと、会費分は十分元を取らせていただいていますね(笑)。いろんなネットワークをもつことは大切だと思うんですが、そのひとつとして、パズルさんのネットワークも活用させてもらえることもありがたいですね。ちょっとした困りごとや、「こんな会社知りませんか?」なんてときは、僕は真っ先にパズルさんに電話するんですよ。
中西社長 そうなんですよ!「こんな人知りませんか?」と尋ねると、大体知ってる(笑)。
丹羽社長 関西活性化プロジェクトの会員さんにその業界の方がいらっしゃる場合だけでなく、直接パズルさんがご存知ない場合でも知っていそうな方にあたっておつなぎいただけることも多いので助かりますね。しかも、パズルさんからご紹介いただく企業様なら信頼できる企業様に間違いないという安心感もありますから。
中西社長 外部との人脈づくりのきっかけになる場ですよね。実はこう見えて人見知りなので(笑)、たくさんの方が集うオフィシャルな会などには普段あまり参加しないんですが、ある程度人数を絞って集まる会をセッティングしてくださることも。丹羽社長がおっしゃるようにパズルさんのネットワークが本当に広いこともあり、これまでも不動産関係の方を何人もご紹介いただくなど、ご縁をつないでいただいています。
――関西活性化プロジェクトをどのような企業に紹介したいですか。
中西社長 さまざまな業種の方と交流をもちたい方やビジネスチャンスを考えていらっしゃる企業様にはおすすめなんじゃないでしょうか。公の集まりだけでなく、多種多様なセミナーも開催されているので、そこに勉強しに行くだけでも身になると思います。また、単純にピンポイントで出会いたい企業様や業種があれば直接ご紹介していただけますし、会う場を設けていただくことも。パズルさんがそれぞれの企業の特長をよく理解してくださっているので、その企業にとって有益な企業様とのマッチングが期待できると思います。
丹羽社長 とにかくいろんな業種、いろんなビジネスをされている方と出会えるのが関西活性化プロジェクトの一番の魅力ですね。僕はその中では年長者になってきたんですが、視野を広げたいと考えていらっしゃる若い経営者の方や、逆に若い経営者の方と関わることでともに成長していきたいと思われる社長さんは、参加されるメリットは大きいと思います。