対談〜こうしてビジネスが生まれた〜

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理想追求型と超リアリスト型。異なるタイプの経営者が資本業務提携に至った経緯とは。

理想追求型と超リアリスト型。異なるタイプの経営者が資本業務提携に至った経緯とは。

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メンバー Member

株式会社エースタイル代表取締役 谷本吉紹

福祉事業や人材派遣など、多岐にわたるビジネスを展開。You Tubeの人気チャンネル「令和の虎」の『虎』のひとりで、FM大阪ではラジオDJも務める。家庭では4児の父。超リアリストタイプの経営者。

障害者ドットコム株式会社代表取締役 川田祐一

2015年からスタートし、現在月間70万PVを誇るwebメディア『障害者ドットコム』の編集長。現在はオンラインサロン「障害者ドットコム コミュニティ」も手掛けている。1995年の阪神・淡路大震災の時から福祉の仕事に携わり、理想を追求する経営者。

──そもそもの、2社の出会いを教えてください。

谷本社長 当社は老人ホームや児童発達支援・放課等デイサービス、看護などの福祉事業とともに、Webや派遣事業などを展開しています。福祉事業で、児童発達支援を10年ほど続ける中、児童が大人になることを見据え、「障がい者向け」のサービスや、情報発信などが出来るWebサイトを作りたいと考えていました。そこで、ネットで検索すると、まさに狙い通りのWebメディアが出てきましたね。「これはライバルになるな」と。それが『障害者ドットコム』だったんですよ。

パズルさんが、介護・福祉関連の企業さまが集まる情報交換会を企画されて、そこで、初めて、川田社長とお会いしました。川田社長に初めてお会いした時は「敵情視察」の気持ちでしたよ(笑)

川田社長 そうだったんですね! 初耳でした。

谷本社長 ただ、当社では到底出来ないと思っていたのが、記事の内容。障がい者が自ら執筆して情報を発信し、課題などに向き合い、乗り越えていくような内容は、当社では不可能だなと。一方で、Webメディアとしては、動きが遅いなどの改善点も感じました。そこで、徐々に「当社が資本を注入し、経営に加わったら、どんな可能性が広がるか?」といったことを考えるようになり、最終的にはその提案をしました。

──谷本社長の提案を受けて、川田社長はどう思われましたか?

川田社長 非常に嬉しかったですね。最初にお会いした時から、「仲良くさせていただきたいな」というお人柄だったので。『障害者ドットコム』は、障がいを持っている当事者が、さらに障がい者を支える“ピアサポート”を理念に掲げて立ち上げました。私自身も軽度の発達障がいがあり、「当事者が制作する」ことに、こだわりを持って運営をしています。そこを評価いただいたこともさらに嬉しかったですね。

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──資本業務提携は、どのように進んでいったのでしょうか?

谷本社長 最初から本音を伝えながら、進めました。『障害者ドットコム』は、メディア単体では、いわゆるマネタイズはしづらいサイトです。だからそこは、ビジネス云々ではなく、もっと強固なものに仕上げていき、総合的にパワーを生み出せるようにしたいなと考えていました。そこで、サイト全体の認知度などを上げ、有料会員などにつなげていくというビジネスモデルを立案し、実行中です。

実は僕自身、FM大阪でDJをしたり、You Tubeに出たりと「発信側」でもあるので、『障害者ドットコム』のコンテンツの良質さを、高く評価しています。ただ、せっかく良いメディアなのに、「重たい・検索しづらい」はもったないと感じました。だから、当時、システム面を改善することに、注力しましたね。確か、設備投資に5,000万円ほどはかかったと思います。川田社長は高い理念を持って行動する経営者で、お人柄も申し分ない。でも、あえて注文をつけるなら、お金儲けは下手(笑)。採算度外視で事業に没頭してしまうような傾向も見受けられました。

川田社長 私自身、経営に弱いという課題を感じていましたので、谷本社長のアドバイスはすんなり受け入れられましたね。谷本社長の豊富なノウハウや知見から出る具体的なアドバイス、そして資金面でもサポートを受けられる資本業務提携は、当社にとっても大きな成長につながると思いました。私はラジオが大好きなのですが、メディア発信側でもある谷本社長から、当サイトを高く評価していただいたのは、とても嬉しかったことを覚えていますね。また、ビジネスで結果を出しているのはもちろんのこと、家族を大切にしている姿勢や、ストイックなマインドなど、経営者としても尊敬できるし、信頼している存在です。

──福祉事業やビジネスに対するこだわりや、モチベーションなどを教えてください。

谷本社長 当社は派遣事業や太陽光発電事業など、時流に即したビジネスを推進し、常に高い営業成績を残し続けていました。そんな折に目にしたのが「少子高齢化」という、日本全体が抱える課題。そこで、社会に役立つとともに、ビジネスとしても筋が良いと考え、福祉事業を始めることにしたのです。会社としても「100年企業にする」という理念を実現するためには、いかに「社会から必要とされる会社であるか」が重要です。そこが福祉事業に対するモチベーションですね。

ビジネスへの取り組みでいうと、私は極端な「負けず嫌い」なんですよ。私は以前、「医者になりたい」と思っていましたが、経営者の道を選びました。そのコンプレックスがあったので、昔は「体調が悪くても、絶対医者にはいかない」と決めていたんですよ。ところが、福祉の事業を始め、ビジネスが軌道に乗ると医者の方から頭を下げてもらえるようになりました。それ以降は、ちょっとした不調でも、すぐに医者に行くようになりましたね(笑)

川田社長 谷本社長からは月1回の定例会で「もっと数字を追いかけなさい」といったご指導をいただいています。事業を拡大する上で、必要不可欠なことなので、プレッシャーはありがたいことだと感じていますね。目標としている数字は、利用者様や有料会員を増やすところです。目下、就労継続支援事業の黒字化を目指しています。

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──おふたりで飲みに行ったりはされますか?

谷本社長 全然しないです。私は基本、誰とも飲み行ったりとかは無いので。

川田社長 そこも魅力に感じ、信頼しているところです。質実剛健タイプなので、頼もしいですね。

──高いシナジー効果を生み出した、資本業務提携。メリットに感じているところをぜひ教えてください。

谷本社長 事業領域が広がりました。これまで障がい児の「子ども」向けまでで止まっていた事業が、「大人」の障がい者まで幅広くサポートすることができるようになりましたね。これからスタートさせるのが、障がい者向けのグループホームで、川田社長が知見をお持ちなので、期待しています。

川田社長 谷本社長は厳しい面もありますが、私のことを客観的に捉えて的確なアドバイスをくれます。もし、資本業務提携が無ければ、自分ひとりが食べていく分には困らない利益は出し続けていたと思います。ただ、より多くの方に、『障害者ドットコム』を広めるという理念は達成できなかったかなと。「今後どうしようか?」と悩んでいる時に、谷本社長に出会ったので、賭けてみようと考えました。結果、社員も5名から11名に増えるなど、拡大しています。

──今回、2社の出会いにつながった関西活性化プロジェクトですが、どんな企業に向いていると思いますか?

谷本社長 ビジネスマッチングを目的にしている人でしょうね。特に、スタートアップ企業は、ノウハウなどをシェアしてもらえるので、経営を効率的に学べるでしょうし、向いているんじゃないかなと思います。会費以上の価値は絶対ありますよ。私個人としては、パズルの北野代表とつながることが目的です。経営者で仲が良いと言える人は片手で数えられるくらいしかいないのですが、その内のひとりにご紹介いただいたのが、パズルさんだったんです。実際に、お会いして、北野代表のお人柄などに魅力を感じ、参加することにしました。振り返ると、川田社長との出会いも、「パズルさんのご紹介だから安心」というのもありましたね。私と「合う・合わない」を、パズルさんは的確に把握してくれているので(笑)

川田社長 良い企業が集まっている関西活性化プロジェクトに、安心感がありますね。介護業界に特化した集まりなどもあり、ビジネスを学んだり、交流したり、出会ったりしたい企業に向いているのではないでしょうか。入会のきっかけは、知り合いの大手新聞の記者さんの紹介ですね。私も谷本社長と同じで、北野代表の人柄に魅力を感じ、入会を決めました。

──将来のビジョンを教えてください。

谷本社長 小さなところでは、10万強のSNSのフォロワーを、30万人に増やすことですね。大きなところでは、優秀な人を集め、起業家をたくさん増やすこと。スタートアップが増え、優良な企業が生まれていけば、雇用を生み出す源泉にもなりますし、社会貢献につながります。今でも優秀な人は、直接飛び込んできてくれますが、そんな人たちと話してると楽しいですね。『障害者ドットコム』はもっと規模を拡大し、「福祉と言えば、『障害者ドットコム』」という存在にしたいですね。

川田社長 まずは、『障害者ドットコム』を日本で不動のナンバーワンに持っていくことですね。あとは、今年3月からスタートした、元患者さんなどが集まって励まし合うオンラインサロンは、現在50名が参加してくれているのですが、これも大きくしていきたい。誰も手をつけていない分野にチャレンジすることが好きなので、NFTなど最新の技術にも興味がありますね。

谷本社長 川田社長は理想追求型で、私は超リアリストなんですよ。私からすると、せっかく上手くいってる既存ビジネスを熟成させた方が良いと思うのですが、川田社長は次へ次へと行っちゃうタイプで。でも、真逆のタイプの経営者だからこそ、喧嘩することなく資本業務提携がスムーズに進んでいるのだと思いますね。

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