ベトナム人を雇用するまで
松本 隆博
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2社とも、すごくオフィスが近いですよね! |
勝本社長
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そうですね。 歩いて3分ぐらいで着きます 笑 |
松本 隆博
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は、はーん。 きっかけはオフィスの近さですか!?笑 |
大知社長
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いえいえ偶然 笑。 もとは、僕が優秀なベトナムの方を雇いたいってパズルさんに相談してまして、紹介してもらったんです。 最初はあんまりベトナムの人材について勉強してなかったんですけど、人件費コストが安価で優秀だっていうイメージがありまして。 で、相談して、ご紹介いただいてとんとんとお付き合いが始まりました。 |
勝本社長
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本来は、ベトナムにいる人材を日本に連れてくるというパターンが多いのですが、当時はたまたまリーマンショックの時期で人に流動が増えてたんです。 で、弊社が人材を紹介した別のお客さんの会社でラッキーにも超優秀な人員が契約切れのタイミングになり、それはと思い、早速に紹介したんです。 |
松本 隆博
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どういう人材が欲しいと伝えたんですか? |
大知社長
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抽象的に。地頭のいい子が欲しいと依頼したんです 笑。 それがまたこのベトナムの彼は、NHKのロボット選手権などにでたりするようなもともと制御系のエンジニアなんですけどSNSやWEB関連の本も読んで知識を得る、勉強熱心なんですよね。 |
松本 隆博
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いやあーなかなか日本にもいないですよ!制御系もwebも得意なエンジニアは。 その人材を見抜いた大知さんもすごいですよ。 |
大知社長
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・・それは 笑。 G.A.コンサルタンツさんの担当の方々がフォローしてくださったので。 |
勝本社長
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基本的スキルが高いというのは、ベトナムという国の環境だと思うんです。勤勉な儒教圏で華僑が多い。 親は多少の貧乏してでも、子供には教育投資を惜しまないという。仕事が終わってから学校に通う人も多いです。 |
大知社長
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ヒアリングも完璧ですし、理解度が高いです。 松本さんのギャグも完璧理解できますよ 笑 ほんとに地頭がいいです。 |
ベトナム人の雇用情勢
松本 隆博
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勝本社長がベトナムの人材に目をつけたきっかけは? |
勝本社長
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95年に初めてベトナムに行ったのがきっかけです。 第一次ベトナムブームだったんです。 ちょうど中国が発展し始めたころで、それに続いてベトナムが発展すると言われていました。 当時私はリクルートで働いていまして、ベトナムで工場を作りたいっていうお客さまがおられたのでついて行ったんです。 ベトナムは軌道に乗ったころで、貧しいけど、将来の発展を信じていて、すごく明るい国やったんです。 |
松本 隆博
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僕のイメージは、ベトナムの人材というと、看護師さんとかヘルパーさんとか労働系の人を連れてくるイメージやったんですけど当時からエンジニアやったんですか? |
勝本社長
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日本に連れてくるのはビザの関係でエンジニア系じゃないと難しいんですよね。 ベトナムもFTAで介護士の受け入れとかも始めるみたいですけど。 |
松本 隆博
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へえーー。知らんかったです。 ベトナムの人を連れてくるというのは、他社でもあると思うんですが御社はどういう教育を? |
勝本社長
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ベトナムの大学の中に、弊社がクラスを持っていて、日本語の勉強やビジネスマナーをやっているんです。 |
大知社長
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ベトナムには、日本で働きたいという子が多いんですよね。だから、労働者側の倍率がすごくあるんです。 |
勝本社長
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20倍くらいですね。貨幣価値は日本の20分の1位ですから。 ホーチミンだとは5分の1位でしょうけどそれでも日本にとっては低コストで魅力だし彼らにとっては日本で働くというのはとっても魅力だと思います。 |
大知社長
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さらにもっとベトナムエンジニアを増やしたく、今度はホーチミンにオフショアの開発系の現地法人を考えていて、今GAさんに何かお手伝いいただけないか相談しているところなんです。 |
松本 隆博
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いやー流石。 一人入れた人員が優秀だから、その人を人柱に、また現地では彼はきっと英雄ですから、彼を目指してさらなる人員増員が考えられる訳ですね! |
勝本社長
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その流れが多いですね。 日本で採用して実績、ノウハウを構築し、次は現地で会社を作るというのは多いパターンです。 |
ホーチミンへ!視察ツアー計画
大知社長
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前に、ベトナムのハノイに関西活性化プロジェクトの視察ツアーに参加しましたが、今度はホーチミンに行ってみたいなと思っていて。 |
勝本社長
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ビジネスの層はホーチミンが厚いですね。 層が厚い分商売しやすいと思います。 |
松本 隆博
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ホーチミンとハノイの距離感がわからないです 汗。 |
勝本社長
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岡山と東京ぐらいですかね。飛行機で2時間ぐらい。 ホーチミンとハノイの便は、人気で飛行機がとれない時もありますよ。 来年は、関西活性化プロジェクトとコラボ企画でホーチミンの視察ツアーを企画しているんです。 |
製造拠点から販売拠点へ ベトナムの経済情勢
勝本社長
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以前は、賃金が安いから向こう(ベトナム)で作るという観点やったのが、向こうで売るっていうのが増えてきてますね。 ベトナムの法人を作った日系の会社は80%が製造拠点やったんですけど、リーマンショック以降は70%が販売拠点なんです。 |
大知社長
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どんな商材が多いですか? |
勝本社長
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銀行、証券会社、保険、コンビニ、インスタントラーメンなどいろいろです。 |
大知社長
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金融もあるんですね。 |
勝本社長
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保険の伸びがすごいみたいですね。 人々が豊かになってきて、中間所得者が出てきたんでね。車を買う人も増えましたし。 大知社長もオフショアだけでなく、向こうで仕事をもらうというのも考えられてますよね。 |
松本 隆博
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すごい!知らん事だらけです!もはやベトナムは日本のビジネスパートナーであり日本の救世主かもですね! そんな話を聞きたい人たくさんいるでしょうね。 |
グッドライフOSで働くベトナム人
大知社長
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彼がGAから紹介いただいた有能なトゥアンです。 この1月2日に結婚して、スカイプだけで連絡を取り合っていたんです。 で1月2日にベトナムに帰って結婚して、6月には奥さんを日本に連れてきて、一緒に暮らしているんです。 |
松本 隆博
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ずっと日本にいれるんですか? |
勝本社長
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そうですね。労働者ビザで。 |
松本 隆博
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素直そうな明るい青年ですね!がんばってください。 |
あとがき
とても勉強になりました。いわゆるベトナムには全ての可能性があるんだとわかりました。 今までは、どうかしたら”主従”の関係だった部分もあると思うけど、今では完全にパートナーであり今後は良きライバルにさえなるかもしれないですね。経済が対等になればなる程両国の交流は活発になりさらに経済効果を生むというサイクルになります。 「ベトナムで〇〇がしたい」というニーズの相談から始まるとは思うのですが、これだけ発展が早いと「こんなのもありますのでどうですか!?」といち早くシーズを提供頂くのも大切かと。 そうなると益々両者でコミュニケーションを日ごろから活発にする必要もあります。 パズルの役割はまさしくそこにあるんだと嬉しく思いました。来年は、僕も関西活性化プロジェクトとコラボ企画「ホーチミンの視察ツアー」に参加したいなあ。 |