対談〜こうしてビジネスが生まれた〜

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企業が人材に求めるものとは!?新卒採用を行う企業の本音に迫る!

企業が人材に求めるものとは!?新卒採用を行う企業の本音に迫る!

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メンバー Member

フリータレント
梅田 淳

20年間にわたり、関西テレビ放送アナウンサーとして、バラエティ番組の市会(「走れ!ガリバーくん」他)、スポーツ番組の実況・リポーター(「すぽると!」「プロ野球中継」他)など、多くの番組に参加。

株式会社アイオンズ
代表取締役 三田村 竜太

“日本を代表する感動企業の創造”を企業理念に掲げ、 「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」という近江商人の三方良しの心得、 さらに「家族良し」を加えた“四方良し”という経営理念のもと、太陽光発電などエコ事業に取り組む。

株式会社カインズ
代表取締役 新枦 孝典

全国各地に約1,000のパートナーを持ち、商品販売から情報収集までサポートする。

株式会社スポーツリンク関西
代表取締役 森本 翔太

体育会系の学生に特化した、新卒の学生イベントや人材紹介を行う。 大学の部活に入り込み、アナログな人と人のつながりを大切にした上での丁寧な紹介が特徴。

株式会社ブロードエンター
プライズ
代表取締役 中西 良祐

B-CUBIC事業・代理店事業・ITリレーション事業・EC事業・テクノロジーリサーチ部・不動産事業・エステティック事業と 様々な事業を展開し、あらゆる業界で活躍。中でも、女性限定のダイエットシェアハウスが話題。

体育会学生の特徴

梅田 淳

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今日はこの対談のメンバーを伺った時に、皆様のご活躍を拝見したのですが、会社を経営していく上で、人材は宝という事で人材こそ価値であるというのが原点なんでしょうね。

新枦社長

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私共の会社は社員が50名ぐらいでアルバイト20名ぐらいなんですが初期のメンバーはあうんの呼吸で役員がどの方向に向かっていきたいとか言わなくても伝わるんですが人が増えると、組織をどういう風に作っていくのかというのが重要な事になるのではないかと思います。

三田村社長

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仕事って人に始まり人に終わると思いますので、うちが力を入れているのは理念をどう浸透していくのか、会社がどこに向かっていくのか。
そしてどういう価値観で仕事をしていくのか。
もともと営業会社で、売れる人だけが残る組織だったんですが、それでいいのかと考えた時、人をこれから増やすにあたり理念の浸透に時間をかけているというタイミングです。

梅田 淳

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中西社長のところはバラエティの広い事業ですので、いろんな人材が必要になりますよね。
人材に一番求めるものは何でしょう?
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中西社長

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素直、謙虚、感謝の気持ちを持てる人。ですね。
基本的に、デザイナーでもデザインのスキルではとらない。
営業でも営業スキルではとらない。今のスキルよりも本人が持っているヒューマンスキル。
自分を高めるために努力できる人。もう一つ言うと人のために何かできる人。
その気持ちを最優先しています。
スキルはその次ですね。

梅田 淳

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なるほど、その通りですね。
元々持っている「誰かのために何かしてあげたい」という心。それは生まれ持った物ですからね。
森本社長、どうですか?これまで体育会系の人材を見てきて特徴は?

森本社長

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体育会系の学生さんってスポーツに一生懸命なので勉強がおろそかになっている人もいるのですが、ただ、スポーツは一生懸命とことんやっている。
一つの事を突き進めてやっていくというのは仕事でも一緒だと思うんです。
今、いろんな場面で問題になっていますが、上下関係の厳しさから、組織とはどんな物なのかというのをなどを学生時代から経験してきた。その経験は企業様から求められているのかなと思います。

梅田淳

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実際、皆さんスポーツリンク関西さんで、体育会系の学生を採用されて、感想を聞かせてください!

三田村社長

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実際、目が純粋に輝いていますし、スポーツを続けてきた根性もありますね。
採用の決めては、弊社の会社の理念、価値観に共感してもらえたというのが大きいです。うちの理念が”日本を代表する感動企業の創造”なんです。
感動するためには本気で仕事をしないといけないので、本気で仕事をしていける人間を紹介していただけたかなと思っています。

梅田淳

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新枦社長はどうでしょうか?

新枦社長

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入社した時に必ずいう事があるんですが、学生の時はいかに吸収するかによって決まると思うのですが、社会人の時はいかに自分から発信するかだと思うんです。
採用した人は一人だけなんですが、面接した人みなさん自分のいいところ、悪いところを明確に持ってらっしゃって、発信する事がすごくうまいなと感じました。

梅田淳

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中西社長のところは?何のスポーツをされていた方ですか?

中西社長

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卓球なんですが、10何年やってる方で、いろんな先輩後輩の中でまとめたり、寮でも選手をまとめるような役割をされています。
他の新卒採用の媒体でも採用しているのですが、そこで面接する人たちと比べて、とにかく体育会系の人は打たれ強いという印象が強いです。
スポーツでけがして、復帰して。そういう経験があるので、精神力が強いなという印象ですね。

梅田淳

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実際の体力もそうですが、精神的な体力ですよね!これがないと!

新枦社長

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そうですね。確かに、我々営業の会社ですので、できる人は残り営業日数3日しかなくてもあきらめないんです。
なんとか数字を集めようという。
体育会系の人はいろいろな経験をされていて、あきらめない人が多いですよね。

森本社長

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各大学って、スポーツがうまくなれば全て良しという人が多かったのですが、今はスポーツだけでなく、人間としてどうあるべきかという指導も学生にやり始めていまして。
それは社会全体が変わってきているのかなって思います。
学生もスポーツをずっとやってきていいものを持っているんですが、スポーツの世界から社会に出るにあたって切り替えていかないといけないんです。
そこが不器用な方が多いので、そこを私たちがサポートしていかないといけないと思っています。私たちは学生と接点を持つ仕事をしているので、社会からすると若者を育てるというのは大切だと思うので、社会に出ていかに活躍できる人材を作っていけるかをやっていきたいなと思っています。

梅田淳

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入社されてから、これからが楽しみですね!

森本社長

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そうですね!入ってからが本当の勝負だと思っています!
そこで入社する時はいいと思っても、後からイマイチだなって感じる事もあるだろうしそこはお互いやっていかないといけないと思っています、紹介して終わりではなく、お互いからよかったって思ってもらえる仕事がしたいので。

求める人材

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梅田淳

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「一般的に最近の学生は」と言ったり、思わずため息が出る事もあると思いますが、実際採用活動で学生に会って一般的に最近の学生はどうですか?

中西社長

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もともと僕が学生と会う時に先入観を捨てるようにしています。
“ゆとり世代”とか言われていますが、平安時代にも「近頃の若いものは」という書物が残っていますので、どの時代にもいろんな人がいたんじゃないかと。
ですので、「ゆとりだから」と見ず、素直で謙虚で感謝の気持ちを持っている人を探しています。新卒採用は4年目なのですが、4年前と今で何か変わったかというとはあまり変わっていないかと思います。

梅田淳

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三田村さんはどうですか?

三田村社長

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うちは中途採用もやっているのですが、新卒に限らず若い方は、「やります!」と言って入ってきて、すぐにいなくなってしまうというケースもありますが、さっきの中西社長のお話でもありましたが、どの時代にもそういう方はいると思うんです。
だから僕も、できるだけ若いから続かないという先入観を入れないようにしています。
僕が聞くのは夢とか目標を聞いてまして、それが明確だったり、人のためだったりする人と一緒にがんばっていこうという気持ちになる事が多いです。

新枦社長

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うちは新卒採用が今年初めてで、何もわからず相談しながら進めさせていただいておりました。
新卒は、小・中・高・大と親から大切に育てられていて、社会に出てきたというタイミングで、その子たちが入社していから、「こんな会社だったんだ」「イメージと違う」と思われないようにという事に一番気を使っていました。
その中で、質問したりするときに、自分のやりたい事を明確に持っている子はすぐに返答がでてきますし、おもしろいなと思います。

梅田淳

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今はTV局では、ゼネラリスト採用で、どの部署に行っても70点以上とれる人材がほしいという話が増えていますね。
でも、ある種特殊の才能を持った人を採用する方がいいかと思うんですがね。
その中にはガッツとか素直とかあると思うんですが、どう思いますか?

三田村社長

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何か突出している人間がほしいですね!

中西社長

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難しいですね。スキル採用は基本的にやっていないので。
ただ、気持ちの次はスキルなんですが、無いよりはある方がいいですね。
ただ、いろんな部署があって、この事業部でしか生きていけない人がこの事業部が倒れた時に引き取りたくても引き取れないというのは企業として無責任な気もしますので、ある程度ゼネラリストな人の方がいいのかなという部分があります。

梅田淳

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そうですね。
600名・700名という大きな組織になるとゼネラリストもわからないではないかなと。
でもフジテレビのアナウンサーがBSフジの広報にいったわけですよ。
会社としては重要なポストにつける人格者という判断があったんだと思うよとは言ったんですが彼はアナウンサーとして入社したわけなので、人事異動にかけられたのがいやで辞めた人もいますしね。
でもおっしゃるように会社の規模を考えた時に、どこに行っても同じモチベーションでがんばれるゼネラリスト

森本社長

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各会社によって違うかと思うのですが、私は突出したものが特になくてもいいかと思っています。
大切なのは愛情ですね。
後は勝手に成長してくれるのではないかと。

今後の展開

梅田 淳

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皆さん体育会系の学生という新しい分野で採用されていますが、これからどんな方向で会社を作っていかれますか?

三田村社長

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弊社では、太陽光の営業をしているのですが、特徴としましては、手をあげればいろんなポジションがすぐに作れる環境というのがベンチャーの魅力の一つかと。
キャパオーバーになる事もあると思うのですが、アイオンズとして向かっていく先は、若い人間が成長できる会社にしていきたいなと。2年ぐらい前までは、平均年齢が高かったんです。
社員は40代・50代が多かったのですが、今は20代後半になっていまして。
どんどん下げていきたい、新卒や若い人が活躍できる場を作りたいですね。
理念を浸透させて、東京や九州に支社を出して、5年以内に売上は100億を本気で目指していきたいなと動いているところです。
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新枦社長

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我々は通信の代理店をしていまして、個人法人かかわらず代理店の募集もしています。
会社を設立した当時は4人で、給料ももらえず、1年ぐらい夜勤をしながら苦労しながらやっていました。
その時に学んだ事がすごく多いので、一緒に共有していけたらと思っています。三田村社長からもありましたように、ベンチャー企業ですので、すぐに上にいける環境ではあると思うので、自分の目標をしっかり持っている子がいれば活躍できる場になりたいと思っています。

中西社長

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全ての事業面において、できるだけ成長していく。
事業にこうしたい、ああしたいというよりも、自分たちがなぜ存在するかというところに着目して、社員が元気にイキイキ働ける環境作り。体が資本と言われるように、人の体が元気であって初めて働けるわけです。
体のケアや気遣いを会社がやっていくのは会社の存続で基礎になると思います。
人を大事にすると社員も返してくれるんです。
営業インセンティブという繋がりではなく、心のつながりになってきます。
私たちは家族的経営で、だれかが使えなくなったから首を切るという事はしたくないです。
出来の悪い息子でも育てていきたいなと。
世のため、人のためとよくいいますが、人のお役に立てるため、社員同士助け合う、家族のお役に立つ、最後は社会のお役に立つ。
例えば、ビルの周りを清掃したり。
そいう事を社員が吸い上げて実行したり。
有給休暇も100%使うのは難しいですが、社員の権利ですので、管理職で一日10,000円、一般社員は5,000円で換算して、ミャンマーとかの子供達のワクチンやお水を実際に供給しようというので動いています。 私が社長だからというわけではなく、社員のモラルをあげていきたいので「君たちのおかげで救われるんだ」という事をやっていきます。
自分たちの権利が人のお役に立つ、すごい事なんだ!という事です。

三田村社長

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中西社長の会社は、関西活性化プロジェクトの朝礼勉強会の企画で、朝礼も見学させていただいて理念なども拝見させていただいたのですが、セグメントもしっかりされていてうちも見習いたないと思っています。ビルの清掃の話ですが、リアルタイムに、実は弊社でも月1回近所の公園を掃除しようという取り組みを始めまして。
後は定期的に、形にはなっていないですが、施設を訪問して何かできない事はないかと。
何を獲れるのかはまだわかっていませんが、No.2が施設に入っていたことがあるので社員で見学にいって、何か得られるものはないかというのを今年中に見れたらと思っています。

森本社長

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今まで体育会系学生と大学内でアナログのやり方でやってきたのですが、とことんそこをやっていきたいですね。
各大学のクラブの中の監督とか、いろんな役職があるのですが、就職コーチとして入り込んで、1年生から接点をもっていきたいですね。
そうすると4年間その子を見れるので、その上でご紹介できると思います。
体育会学生はそんなに多くないので、広がりはないでしょうが弊社に任せていただければ大丈夫!と学生からも企業からも思ってもらえるようになりたいですね。

あとがき

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今回は、これまでのコラボ対談とは違い”これからの時代に本当に必要な人材とは?”そして、その要望に答えましょうという企業の代表を迎えての”体育会系人材の価値”というテーマ。
時代の変遷と共に”採用したい人物像”は少しずつ変化してきているんですが、変わらない要望とは”精神的体力と肉体的体力”の強い人物!”忍耐力のある人物!””フットワークの軽い、明るい人物!”などが挙げられるでしょう。
しかし、これらの条件を満たす存在を探す時、「自分の会社は門戸を開いているつもりでも、なかなか学生に気づいてもらえない!ベストマッチングのタイミングを逃してしまう!」という課題があったと思います。
ですから今回”体育会系”人材専門のリクルーテインング「お任せください!」という企業と、実際に採用を依頼し成立したという企業のお話は、今後の人物探しとマッチングという点で、素晴らしい出会いだと感じました。とかく大企業への希望が強い傾向の中、中・小の規模でも本当に素晴らしい企業が存在する”関西”という土壌で、今後益々一体感が生まれるであろう皆さんの話を聞いていて、将来の関西経済界への一筋の光明を見ました。

バックナンバー

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